会社が解散することになって初めての転職活動をした話

この度、人生ではじめての転職活動をしまして、無事に転職先が決まりました。

2月末より転職活動を開始して、3月最終週に転職先の内定を承諾したので、およそ1ヶ月ほど転職をしていたことになります。

初出社が5月のGW明けなので、1ヶ月ほどはボランティアなどをしながらゆっくりする予定です。

自分について

1社目の現職の会社に約3年 (インターン含めると4年) 在籍していて、スマホアプリ開発のプロジェクトマネジャーを2年ほど、自社SaaSサービスのプロダクトマネジャーを1年半ほどしていました。

転職活動を始めた経緯

会社の精算の話が出たのが2月の末。

割りとホワイトな会社でのんびりと自社プロダクトを開発していたのですが、突然代表からプロダクトチームを集められ、「リリースが延びていることを怒られるのかな−」と思っていたら"解散"の号令がかかりました。

その場で聞いた限りでは、現職の会社は10数名のスタートアップだったのですが、資金調達に失敗したことが主な原因のようです。会社の資金的には数ヶ月は運営できる余裕はあったようですが、メンバーの転職期間の確保などを考慮して早めに解散の決断をしたとのこと。

自分はこれまで転職活動をしたことがなかったので、レジュメを急いで作成して、転職サイトに公開しました。

どんな会社に行きたかったか

こんな感じで突然の転職活動が始まったので、まずは今後どういった事をしたいかを整理してみました。ざっくりと今後2,3年で経験したいのはこんな感じ。転職開始の経緯もあって、現職の会社でやり残したことも多い。

  1. プロダクトのリリースと検証のPDCAを数回は回す
  2. エンタープライズレベルの案件のリード (できればプロダクトの協業などがベストで、営業でもよい)
  3. 機械学習プロジェクトのリード (1の中に組み込めると理想)
  4. 会社にとって重要なポジションで上場を経験する
どういった会社を受けたか

まずは転職サイトやLinkedinでレジュメを公開して、徐々に"自分の経験・能力がどういった環境で活かせそうか"、"希望にマッチする会社はどういった会社か"というのを掴んで行きました。利用した媒体は下記の通り。

  • ビズリーチ
  • Green
  • Linkedin
  • ネットジンザイバンク (人材紹介会社)
  • エンワールドジャパン (人材紹介会社)
  • マイケルペイジ (人材紹介会社)
  • その他、人材紹介会社色々...

レジュメを公開すると、興味をもってもらえた企業や人材からメッセージをもらい、始めの1週間ほどで10数件の面談をしながら、マッチする会社・ポジションを掴んでいきました。スカウトを貰った会社の規模は大企業からスタートアップまで様々で、ポジションはITコンサルやディレクター、PM(プロジェクトマネジャー or プロダクトマネジャー)、事業開発が多かったかなと思います。

色々な会社さんと話す内に、自分がやりたいことをしようとすると、プロダクトにある程度近い位置でかつ、営業や事業開発などもできるような位置が良さそうということが分かってきて、ポジションによって役割が明確にきまっている大きい会社よりは、役割がフェーズやタイミングによって変わっていくスタートアップの方が良さそうに思えてきました。

なので、2, 3週目以降はスタートアップに絞って面接を受けていきました。最終的には20社くらいの話を聞きに行って、面談後の自主辞退などを除くと、その内の5社さんくらいに選考を進めていってもらいました。

面接を通してプラスになったこれまでの経験

面接で面接官のリアクションを見て、"やっていて良かったな"と思ったのが次の事でした。

  1. 営業や事業立ち上げ、プロダクトマネジメントや採用など色々なポジションの経験
  2. RailsやRで時間をかけたコードをGitHubで公開しておく
  3. CourseraのML

1については、プロダクト開発における良かった点や悪かった点を、案件のスタートの時点からストーリーにして話せたのは良かったかなと思います。そのお陰で、単に仕事をこなすだけでなく、会社としてどういった目的や意図を持ってやっていたかを話す事ができたため、結果的にはネガティブなものであっても1つの有意義な経験に見せれたため、話せる事の幅が想像しているよりも広く持てました。

2については、ポジション柄か選考のフローの中でエンジニアの方との面接が入ることも多かったのですが、その時に会話にあまり困らずすみました。

3は意外と求人側が見ているんだなと。スカウトを送ってくれる時点でスクリーニングに引っかかる1つの要因になっているらしく、面接の際にも話題の1つとしては使えました。この業界 (IT業界) は学習意欲が高い人を求める傾向が高いと思っているのですが、その時にCourseraのようにWebで修了証を見せられるものは便利ですね。

転職本などは特に購入しませんでしたが、昔読んだ世界で戦うプロダクトマネジャーを読み返して質問に対する回答を用意したりしていました。

世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 ~トップIT企業のPMとして就職する方法~

世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 ~トップIT企業のPMとして就職する方法~

 

この本はGoogleTwitterMicrosoftなどの企業のプロダクトマネジャーの仕事の仕方が実例を書かれているパートと、インタビュー対策のパートがあるのですが、前回読んだ時はインタビュー部分は読み飛ばしていました。まさかこのタイミングで役に立つとは。。

面接を通して苦労した点

一方で、受け答えに窮したり経験として足りていない部分もあると感じました。

  1. 会社が倒産しないようにもっと色々できなかったの?という質問
  2. エンジニアや営業などのスペシャリストとしての経験
  3. 客観的に見て実績と言えるもの

1の質問への適切な答え方は未だに分からない。。精算に至った経緯をあまりに正直に話してもネガティブな部分が多いし、かといって、会社の精算自体から何か学びを得られるほどは自分の中に落とし込めていなかったので、かなり慎重に言葉を選びながら話していました。

転職活動で気をつけたこと

面接の準備や服装などは色々と気をつけましたが、なるべくそれまでの生活のリズムを変えないように一番気をつけていました。自分の場合は会社に行く必要もそれほどなくなっていたので、精神的に参ってしまうことを一番心配していて、運動や旅行、友達との食事の予定などはできるだけ変えずにそれまでの生活を続けるようにしていました。

最終的には働き始めるのがすごく楽しみな会社さんに行けることになったので、経緯はおいて置いて満足な結果となりました。